コードレビューから学ぶ!他人のコードで成長する方法
こんにちは!
今日は「コードレビューから学ぶ」というテーマでお話ししたいと思います。
エンジニアとして成長したいと思ったとき、多くの人は「新しい技術を学ぼう」「資格を取ろう」と考えますよね。
もちろんそれも大切ですが、実は“他人のコード”を読むことこそ、成長の近道なんです。
コードレビューって、なんとなく「指摘される場」だと思われがちですが、実は“学びの宝庫”なんです。
今日は、その理由と上手な学び方を、少しやわらかく解説していきます。
コードレビューは「他人の頭の中を覗くチャンス」
他人のコードを読むというのは、いわば“他人の思考の跡”を追体験するようなものです。
設計の意図や変数名の付け方、条件分岐の順番――それらには、すべて理由があります。
自分一人で書いていると、どうしても「自分の癖」に気づきにくいものです。
でも、他人のコードを読むと「あ、こういう書き方もあるのか」と視野が広がります。
そして、その小さな発見が積み重なって、コードの質が上がっていくんです。
たとえば、同じ処理をfor文で書く人もいれば、map関数で書く人もいます。
どちらが正しいという話ではなく、「なぜその選択をしたのか」を考えることが大事です。
そこに、設計思想や経験値の差が隠れているんです。
「レビュー=指摘される場」と思うと損をする
よくある勘違いが、レビューは「間違いを見つけてもらう時間」だということ。
もちろん、品質を担保するという目的はあります。
でも、それ以上に大切なのは、“他人の視点を取り込む場”として使うことです。
レビューコメントに「もっとこう書ける」「この命名はわかりづらい」と書かれていると、
一瞬ムッとすることもありますよね。
でも、実はその一言の中には“相手がどうコードを読んでいるか”というヒントが詰まっています。
コードレビューとは、コミュニケーションの延長線にある技術行為です。
だから「直す/直さない」だけでなく、「なぜそう感じたか」を掘り下げると、一気に理解が深まります。
「読む力」が「書く力」を育てる
これはプログラミングに限らず、文章でも同じです。
良い文章を書くには、良い文章を読む。
それと同じように、良いコードを書くには、良いコードを読むことが大切です。
特におすすめなのは、自分より少しレベルの高い人のコードを読むこと。
いきなりオープンソースの天才エンジニアのコードを追うと、抽象化がすごすぎて混乱します。
でも、社内の先輩やリードエンジニアのコードなら、ちょっと背伸びすれば理解できる。
そこに成長の余地があります。
読むときは、ただ眺めるのではなく、少し分析的に見てみましょう。
- 変数名や関数名の付け方
- エラー処理の仕方
- コメントの書き方
- ファイル構成や関数分割の考え方
こうした部分に、その人の「考え方」が表れています。
最初は理解できなくても、「こういう構成にする意図は何だろう」と考えること自体がトレーニングです。
「レビュー疲れ」を防ぐコツ
とはいえ、毎回レビューで緊張したり、疲れてしまう人も多いですよね。
とくに新人の頃は、「ミスを見つけられたらどうしよう」「迷惑をかけてないかな」と不安になるものです。
でも、レビューは“完璧を求める場”ではなく、“より良くする場”です。
つまり、完成品を出すより、成長の途中を見せる方が価値があるんです。
それに、レビューする側も完璧ではありません。
「もっと良くできるかもね」という提案ベースで言っているだけの場合も多いです。
だから、深刻に受け止めすぎず、「この意見、採用する?しない?」くらいの軽い気持ちでOKです。
コードレビューを「対話」に変える
レビューを受けっぱなしにせず、ぜひ会話のきっかけにしてみてください。
たとえば、
「なぜこの書き方の方が良いと思いましたか?」
「こう書くと何が変わりますか?」
と質問してみると、相手の意図が見えてきます。
それによって、レビューが“修正指示”ではなく、“学びのセッション”に変わるんです。
そして、自分もレビューをする立場になったとき、より相手に伝わるコメントが書けるようになります。
というわけで
コードレビューは、単なるチェック作業ではありません。
他人の思考を知り、自分の癖を客観視し、より良い設計を学ぶ貴重な機会です。
最初はちょっと怖いかもしれませんが、レビューを“評価”ではなく“対話”と捉えると、一気に世界が変わります。
他人のコードは、あなたの成長を加速させる最高の教材です。
今日からは「レビューされる=恥ずかしい」ではなく、「レビューされる=伸びしろが増える」と考えてみてください。
きっと、コードを書くのも、読むのも、もっと楽しくなります。
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