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副業・フリーランス

契約トラブルを防ぐ!フリーランスが知っておきたい法律知識

kawano

こんにちは!
今日は「フリーランスとして働くなら、知っておきたい法律の話」をしてみようと思います。

「契約って難しそう」「細かいことは会社がやってくれるから分からない」――そんな気持ち、よく分かります。
でも、フリーランスになると、自分が“会社の法務部”でもあるんですよね。
知らないまま仕事を始めると、「納品したのに報酬が振り込まれない」「契約内容が違う」といったトラブルに巻き込まれることもあります。

とはいえ、法律を丸暗記する必要はありません。
今回は、エンジニアとして独立するときに最低限おさえておきたい法律知識を、分かりやすくお話しします。

契約書は「形式」ではなく「盾」になる

まず一番大事なこと。
契約書は、形式的な書類ではなく自分を守る盾です。

「口約束でも信頼関係があれば大丈夫」と思う人も多いですが、仕事は“信頼+ルール”で成り立ちます。
たとえば、納期や金額、修正対応の範囲を明確にしておかないと、後から「ここも直して」「想定外だった」と言われても反論できません。

契約書には、最低でも以下の4つは入れておきましょう。

  1. 業務内容(どこまで対応するか)
  2. 納期と報酬(いつ、いくら)
  3. 修正・追加対応の範囲
  4. 支払いサイト(支払い期日)

これがあるだけで、「言った・言わない」問題の9割は防げます。

契約書がもらえない? そんな時は「発注書」でもOK

フリーランスの現場では、「契約書を交わさない」ケースも意外と多いです。
特にスタートアップや小規模の案件では、「じゃあSlackでお願い!」なんて軽いノリで仕事が始まることも。

でも、書面がないと、万一トラブルが起きたときに証拠が残りません
そんなときは、「発注書」「請書」「メールのやり取り」でも構いません。

ポイントは、「仕事の範囲」「報酬額」「納期」が明確に残っていること。
チャットの履歴でも法的効力はありますが、できればPDFやメールでやり取りを残しておくと安心です。

「業務委託契約」と「請負契約」は似て非なるもの

ここで少し法律っぽい話をします。
フリーランスの契約でよく登場するのが「業務委託契約」と「請負契約」。
この2つ、同じように見えて実は違います。

ざっくり言うと――

  • 請負契約:成果物を納品して初めて報酬が発生する(例:Webサイト完成)
  • 業務委託契約:作業の対価として報酬が発生する(例:毎月の運用や保守)

つまり、納品の有無でリスクが変わります。
請負契約は「完成しないと報酬がもらえない」可能性があるので、途中で中止されたときの取り決めをしっかり書いておくのがコツです。

トラブルを防ぐには「想定外」を先に決めておく

トラブルの多くは、想定外から生まれます。
たとえば――

  • 納品後に無限修正を要求される
  • 支払いが1か月以上遅れる
  • ソースコードの著作権を勝手に使われる

こうした事態を避けるには、「もし〇〇になったらどうする?」を契約段階で決めておくことが大事です。
たとえば、修正は「2回まで無料」「納品後の追加は別料金」と書いておくだけでも、トラブルを防げます。

著作権についても、「納品後に譲渡」「再利用不可」など、条件をはっきりさせましょう。
実はこのあたり、エンジニアのコードも著作物扱いなんです。
どちらが権利を持つのか、あいまいにすると後々の揉め事につながります。

契約で困ったら「一人で抱えない」こと

フリーランスは孤独な戦いです。
でも、契約トラブルまで一人で抱える必要はありません。

困ったときは、「フリーランス協会」や「日本IT団体連盟」など、無料で相談できる窓口を利用するのもおすすめです。
最近では、クラウドワークスやランサーズのようなマッチングサービスにも、専用の法務相談サポートがあります。

弁護士に相談するのはハードルが高いと思うかもしれませんが、初回は無料のケースも多いです。
「もしかして怪しいかも?」と思った時点で、早めに相談しておくのが安心です。

というわけで

契約は面倒な書類作業ではなく、自分を守る仕組みです。
特にフリーランスエンジニアは、仕事の自由度が高いぶん、リスク管理も自分次第になります。

ポイントは3つ。

  1. 契約内容を必ず文書で残す
  2. 成果範囲と支払い条件を明確にする
  3. トラブルの“予防線”を契約段階で張る

これだけでも、ほとんどの問題は未然に防げます。
自由に働くためには、ルールを味方にすること。

契約を味方につけたエンジニアこそ、真の“プロフェッショナル”と言えるのかもしれません。


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