最新フレームワークを学ぶ前に押さえておきたい基礎スキル
こんにちは!
今日は「最新フレームワークを学ぶ前に押さえておきたい基礎スキル」について話してみたいと思います。
最近、技術トレンドの流れが本当に早いですよね。
React、Next.js、Nuxt、Vue、Remix、Svelte…新しいフレームワークが次々登場し、SNSでも「これが今熱い!」という投稿が飛び交っています。
でも、正直なところ「どれから手をつけたらいいかわからない」「覚えてもすぐ古くなりそう」と感じたことはありませんか?
今日はそんな悩みに対して、少し立ち止まって考えてみたいと思います。
フレームワークは“ツール”、土台は“スキル”
まず大前提として、フレームワークはツールです。
たとえば料理でいうと、フライパンや包丁みたいなものです。
それをどう使うか、どんな味を出したいのか――そこが「基礎スキル」の部分なんです。
最新の技術を学ぶのはもちろん楽しいことです。
でも、その前に基礎の理解があるかどうかで、学びの深さや応用力がまったく変わります。
「Reactの書き方は知ってるけど、JavaScriptのthisが曖昧」
「LaravelでCRUDは作れるけど、HTTPリクエストの仕組みはよく知らない」
そんな状態だと、どんな新技術に触れても“借り物の知識”のままになってしまいます。
最新フレームワークの前に、まず押さえておきたい3つの基礎
① 言語そのものの理解
たとえばフロントエンドならJavaScript(TypeScript含む)、バックエンドならPHPやPythonなど。
フレームワークに頼らない書き方を一度やってみると、裏側の仕組みがぐっと見えてきます。
「これって結局、フレームワークが自動でやってくれてたんだな」と気づくことが多いです。
それが理解できると、エラーの原因を自分で探せるようになります。
② Webの基本構造(HTTP・API・ブラウザの仕組み)
HTTPリクエストやレスポンスの流れ、API通信の考え方、CookieやSessionの役割。
これらを押さえておくと、どんなフレームワークを使っても“動きの全体像”をつかめます。
逆にここを曖昧にしたままフレームワークを触ると、「動くけど理解できない」状態になります。
つまり、**“写経はできるけど、設計ができない”**という状況です。
③ Git・コマンド・デプロイなどの開発環境スキル
これは地味ですが、確実に差が出るところです。
Gitの操作やブランチ管理、CLI(コマンドライン)操作、サーバーへのデプロイの流れなど。
ここを理解しておくと、チーム開発での信頼感が一気に高まります。
「技術がわかる人」ではなく、「現場で動ける人」になれるポイントです。
“流行”を追う前に、“原理”を理解する
SNSや記事で「今はこのフレームワークが熱い!」という情報を見ると、つい焦ってしまいます。
でも冷静に考えてみると、どんな技術も結局は“同じ原理”の上に成り立っています。
たとえば、
- ReactもVueも「コンポーネント志向」
- Next.jsもNuxtも「サーバーサイドレンダリング」
- LaravelもRailsも「MVC構造」
つまり、基礎構造を理解しておけば、新しい技術が出ても「名前が違うだけで中身は似てる」と思えるようになります。
それが“技術に振り回されないエンジニア”への第一歩です。
“追う”より“使いこなす”へ
ここで大事なのは、トレンドを追うよりも、学んだ技術を使いこなすことです。
たとえばReactを学んだなら、「小さなWebアプリを自分で作ってみる」。
Laravelを学んだなら、「APIを立ててフロントと連携させてみる」。
どんな小さなものでもいいんです。
実際に“動かして・触って・失敗する”ことで、基礎が本当の意味で身につきます。
勉強だけではなく、“手を動かす経験”がエンジニアとしての地力を作ります。
とはいえ、完璧主義は不要です
ここまで読むと、「基礎を全部理解してからじゃないとフレームワークに触れちゃダメなのかな」と思うかもしれません。
でも、それは極端です。
大事なのは順番ではなく、意識の置き方です。
「学びながら戻る」くらいの感覚でOKです。
たとえばReactを使いながら、「あれ?これどう動いてるんだ?」と思ったら、その都度JavaScriptを振り返る。
その繰り返しで、自然と理解が深まっていきます。
というわけで
最新フレームワークを学ぶのはワクワクします。
でも、エンジニアとしての実力を底上げしてくれるのは“基礎スキル”です。
流行は変わっても、基礎は変わりません。
基礎がある人は、どんな波が来ても落ち着いて乗りこなせます。
というわけで、焦らず・じっくり・時々ワクワクしながら。
次に新しいフレームワークに出会った時は、
「これはどんな原理で動いているんだろう?」と、一歩引いて見てみるのもいいかもしれませんね。
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