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ITエンジニアの失敗しない転職ノウハウ

kawano

なぜ「転職ノウハウ」を1記事にまとめるのか

こんにちは!
今日は「ITエンジニアの転職ノウハウ」を、なるべく1記事で全部つながる形にして書きます。

転職って、情報が多いわりに、行動が難しいです。
レシピは山ほどあるのに、冷蔵庫の中身がバラバラみたいな感じです。

そしてITエンジニアだと、
「売り手市場だから余裕ですよ」
と言われがちです。

たしかに求人は多いです。
スカウトもよく届きます。

でも現実は、
「数だけ多くて、良い求人が見つからない」
「受けたけど通らない」
「通ったけど入社して後悔した」
が普通に起きます。

売り手市場のはずなのに、しんどい。
この矛盾、感じたことありませんか。

ここでよくあるアドバイスが、
「とにかく応募数を増やしましょう」
です。

これ、間違いではありません。
ただ、方向がズレていると、応募数を増やすほど消耗します。

例えるなら、
地図を持たずにマラソンを始めるようなものです。
体力だけが減ります。

だからこの記事は、
「市場→自己整理→書類→応募→面接→内定→退職→転職後」
を一本の道として整理します。

この記事でわかることは、次の3つです。

・転職で迷子にならない全体マップ
・各フェーズで“何を判断材料にするか”
・今日からできる小さな具体アクション

対象読者は幅広く想定します。

未経験の方は「戦い方」を。
若手の方は「通し方」を。
中堅以上の方は「選び方」を。

そんな意図で書きます。

第1章 ITエンジニアの転職市場を正しく理解する

1-1. ITエンジニアは本当に「売り手市場」なのか

結論から言うと、
売り手市場は“部分的に本当”です。

「ITエンジニア」という大きい括りで見ると求人は多いです。
ただし、企業が欲しいのはだいたい次のどれかです。

・今すぐ現場で動ける即戦力
・チームを回せる中堅(相談できる人)
・不足領域の専門家(クラウド、セキュリティ、データなど)
・プロダクトを前に進められる人(PdM/PM寄り)

つまり「人手不足=誰でもOK」ではないです。

ここで、転職がうまくいかない人の典型パターンがあります。

・求人を“条件”だけで見ている
・スキルを“単語”でしか語れない
・成果を“気持ち”でしか語れない
・面接で“答え”だけ言って“背景”を言わない

この状態だと、売り手市場でも普通に落ちます。

たとえば、同じ「AWS使えます」でも差が出ます。

NG例です。
「AWS使えます。EC2とS3とRDSを使いました」

これだと、読み手が想像できません。
チームの中でどんな役割だったのかも分かりません。

改善例です。
「AWSを用いたWebアプリの運用で、EC2/RDSの監視と障害対応を担当しました。
アラート設計を見直して誤検知を減らし、深夜対応回数を月3回→1回にしました」

これなら、雰囲気が伝わります。
“働く姿”が見えます。

つまり売り手市場の正体は、
「伝え方と選び方ができる人にとって有利」
という話です。

1-2. 年代・経験別の転職難易度

ここは、現実を知っておくと楽になります。
期待値調整は大事です。

未経験・1〜2年目の難しさは、
「実績が弱い」ことよりも、
「言語化の材料が少ない」ことです。

だから未経験・若手は、次を押さえると勝ちやすいです。

・学習を継続できる根拠(習慣)
・理解の仕方(自分なりの説明)
・詰まったときの動き方(質問・調査)
・小さくても成果(改善や工夫)

たとえば未経験なら、ポートフォリオに何を入れるかで差が出ます。

ありがちな失敗は、
「とりあえずToDoアプリです」
です。

悪くはないですが、差がつきません。
見慣れているからです。

差をつけるなら、日常の困りごとがいいです。
たとえば、

・家計簿で「固定費だけ」を自動で見える化する
・自分の学習ログを可視化する
・アルバイトのシフト調整を簡単にする

こういうのは、使う人が想像しやすいです。
面接官も話を広げやすいです。

3〜5年目になると、転職が一気にやりやすくなります。
ここで求められるのは、技術の“深さ”より“再現性”です。

・なぜその設計にしたか
・トラブル時にどう切り分けたか
・誰とどう協業したか
・納期や品質をどう守ったか

6年目以降は、評価軸が変わります。
「個人の作業者」から「チームの推進役」を求められます。

・メンバー育成やレビューの経験
・仕様の曖昧さを整理した経験
・ステークホルダー調整の経験
・意思決定の理由を説明できるか

年数が増えるほど、
「技術+人との関わり」が重要になります。

1-3. 職種別の市場価値の違い

職種によって、評価されやすいポイントが違います。
同じ実力でも、刺さり方が変わります。

ざっくりいきます。

Web系は、変化への適応とスピードが評価されやすいです。
業務系は、堅牢性やドメイン理解が評価されやすいです。

インフラは、安定運用と事故を起こさない設計が評価されやすいです。
SREは、運用を仕組みに変える力が評価されやすいです。

PMは、前に進める力が評価されやすいです。
つまり「技術+合意形成+優先順位」が見られます。

ここで大事なのは、
「上位互換を目指す」より
「自分の職種に合う武器を磨く」ことです。

たとえば、インフラの人がWeb系転職を狙うなら、
いきなりフロントに寄せるより、

・運用改善
・監視設計
・IaC(Terraformなど)
・CI/CDまわり
を軸に寄せたほうが通りやすいです。

フリーランスとの違いも押さえます。

会社員は、
「伸びしろ」や「組織適応」も見られます。

フリーランスは、
「今できるか」「再現性があるか」が強めです。
面接というより、実務のすり合わせに近いです。

第2章 転職を考える前にやるべき「自己整理」

2-1. 転職理由が曖昧だと失敗する

転職理由が曖昧だと、失敗しやすいです。
でもここ、責めたいわけではありません。

忙しいと、自分の感情って雑に扱われがちです。
「とにかくもう無理」
になりやすいです。

ただ、その状態で動くと、求人の選び方がブレます。

よくある転職理由の落とし穴を出します。

・給料が低い
・残業が多い
・評価が不満
・人間関係がしんどい
・技術が古い

全部よく分かります。
でもこのままだと、次の会社も同じ不満が出る可能性があります。

理由を「状況」から「構造」に変換すると強くなります。

例です。

「給料が低い」
→「評価基準が不透明で、成果が反映されにくい」

「残業が多い」
→「仕様が曖昧なまま着手し、手戻りが多い」

「技術が古い」
→「改善提案が通りにくく、変化が起きにくい」

こうすると、次に選ぶ条件が具体化します。

・評価制度が公開されている会社
・仕様策定やプロダクトマネジメントが機能している会社
・技術負債の解消に投資している会社

こういう“探し方”ができるようになります。

逃げの転職と戦略的転職の違いも整理します。

逃げの転職は、
「嫌なものから離れる」判断です。

戦略的転職は、
「欲しいものへ近づく」判断です。

どちらも必要です。
ただ、両方を混ぜると苦しくなります。

まずは、
「嫌なもの」
「欲しいもの」
を分けて書くだけでOKです。

2-2. キャリアの棚卸しのやり方

棚卸しは、難しく考えなくて大丈夫です。
コツは、時系列ではなく“分解”です。

おすすめは、次の3つに分ける方法です。

・やったこと(業務)
・できること(スキル)
・変えたこと(成果・改善)

たとえば、こう書きます。

やったこと
・バッチ処理の改修
・障害対応
・リリース作業
・顧客問い合わせ対応

できること
・SQLで調査できる
・ログを見て原因を推定できる
・手順書を作れる
・関係者に状況共有できる

変えたこと
・リリース手順を見直してミスを減らした
・監視アラートの閾値を調整して誤検知を減らした
・問い合わせ対応テンプレを作って対応時間を短縮した

こうやって書くと、
自分の価値が“作業者”から“改善者”になります。

書けない=価値がないではありません。
書けないのは、記録がないだけです。

記録がない人は、思い出し方を変えます。

・直近3ヶ月で「困ったこと」を10個書く
・そのうち「どう解決したか」を書く
・同じ困りごとが減ったか書く

これだけで材料が出ます。

日常の例で言うと、
「自炊してるのにレシピが残ってない」状態です。
作れた事実はあるのに、再現ができない。
だから書き残すだけで武器になります。

2-3. 自分の市場価値を客観視する

市場価値は、盛りやすいです。
でも盛ると、後で自分が苦しみます。

おすすめの見方は、次の3軸です。

・年収(相場感)
・スキル(技術の幅と深さ)
・役割(チームでの立ち位置)

年収は、求人票のレンジを複数見ます。
1社だけだと偏ります。

スキルは、単語ではなく“使った場面”で書きます。

役割は、ここが大事です。

・言われたことをやる人
・不明点を潰して進める人
・方針を提案して通す人
・周りを巻き込んで終わらせる人

どれが偉い、ではありません。
ただ、年収や求人の幅は変わります。

SNSの情報は刺激になります。
でも、あれは“ハイライト”です。

友達の結婚式の写真を見て、
「人生うまくいってそう」
と錯覚するのに近いです。

参考にするなら、
「自分が真似できる要素だけ」拾うのが安全です。

第3章 スキルシート・職務経歴書の考え方

3-1. ITエンジニアの書類選考で見られている点

書類で見られているのは、ざっくり次の4つです。

・何ができるか
・どのレベルか
・どう説明するか
・一緒に働けそうか

技術力より重視されるポイントがある、という話です。
それは「再現性」と「伝達力」です。

たとえば面接官の頭の中はこうです。

「この人が入社したら、どの案件に入れられるか」
「どの人と組ませれば回るか」
「詰まった時に相談してくれそうか」

ここが想像できると、通りやすいです。

経験年数より大切なこともあります。
それは「経験の密度」です。

3年いても、
ずっと同じ作業だけなら伸びにくいです。

1年でも、
改善や設計やレビューを回していたら濃いです。

だから、年数は書きます。
でも、年数に頼らない書き方をします。

3-2. スキルシートの正しい構成

スキルシートは、読み手の負担を減らすゲームです。
読み手は忙しいです。
だいたい数十秒で一次判断します。

構成のおすすめはこれです。

・要約(自分の強みを2〜3行)
・職務経歴(案件ごとに)
・技術要素(分類して)
・成果(数字と変化)
・補足(資格、学習、発信など)

職務内容の書き方のコツは、
「目的→自分の役割→やったこと→結果」です。

例です。

目的
「ECサイトの注文処理の安定化」

役割
「バックエンドの改修と運用改善」

やったこと
「注文処理のボトルネックを調査し、SQLとキャッシュ設計を見直しました」

結果
「ピーク時のタイムアウトを月10回→1回に減らしました」

短くても、これで伝わります。
読み手は安心します。

技術スタックの整理も工夫します。
単語の羅列は疲れます。

分類すると見やすいです。

・言語:Java, Kotlin
・FW:Spring Boot
・DB:MySQL
・クラウド:AWS(EC2, RDS, S3)
・CI/CD:GitHub Actions
・監視:CloudWatch
・その他:Docker

ここで一工夫すると強いです。

「どれを一番使ったか」
「得意度」
を軽く添えるだけです。

例です。

AWS(運用で日常的に使用、監視設計も担当)
MySQL(調査・改善で日常的に使用)

数字・成果は、無理に盛らなくて大丈夫です。
小さくても変化があれば価値です。

例です。

・手順書を整備し、引き継ぎ時間を2時間→30分に短縮しました
・障害一次対応のテンプレを作り、初動時間を平均15分短縮しました
・リリース作業をチェックリスト化し、ヒヤリハットを減らしました

こういうの、現場ではめちゃくちゃ助かります。
評価されます。

3-3. よくあるNG例と改善例

NGの代表はこれです。

技術羅列型
「Java、Spring、AWS、Docker、Git…」

これだと、
“単語を知ってる人”に見えます。
“使って成果を出した人”に見えません。

改善は、1行だけでいいので文にします。

「Spring BootでAPI開発を担当し、設計〜実装〜テストまで一通り経験しました」

抽象表現が多い例もあります。

「コミュニケーションを大切にしました」
「主体的に取り組みました」

これ、気持ちは分かります。
でも採用側は判断できません。

具体化の型はこれです。

「誰と」
「何を」
「どうした」
「結果どうなった」

例です。

「非エンジニアのCS担当と週1で確認会を作り、問い合わせ原因の共有を仕組みにしました。
結果として同種問い合わせが減り、対応工数が週3時間ほど減りました」

こう書くと強いです。
人柄も伝わります。

第4章 転職エージェント・転職サイトの使い分け

4-1. 転職エージェントの仕組み

エージェントは味方です。
でも、完全にあなた側の人ではないです。

エージェントは、採用が決まると企業から報酬をもらう仕組みです。
つまり「決まると嬉しい」構造です。

だから、
あなたの幸福と100%一致するとは限りません。

ここでよくあるズレが起きます。

・早く応募させたい
・とりあえず面接を入れたい
・条件よりも通りやすさを優先したい

これは悪意というより、構造です。

合う・合わないの判断基準を持つと楽です。

良いエージェントの特徴です。

・職務経歴書を具体的に直してくれる
・求人の良い点だけでなくリスクも言う
・あなたの軸を一緒に整理してくれる
・急かしすぎない

合わないエージェントの特徴です。

・とにかく応募数を増やす
・連絡が雑
・希望を聞いたふりで誘導する
・不安を煽る

「合わない」と感じたら、変えて大丈夫です。
恋愛と同じで相性があります。
たぶん、こっちの方が分かりやすいです。

4-2. 転職サイトの活用法

転職サイトは、情報収集に強いです。
そしてスカウトは、うまく使うと時短になります。

ただ、スカウトは“広告”でもあります。
甘い言葉が並びやすいです。

スカウトの正しい読み方のコツは、
「あなたに刺さった理由が書かれているか」です。

テンプレっぽい例です。

「ご経歴を拝見し、ぜひ一度お話したいです」

これは、誰にでも送れます。
優先度は下げてOKです。

良い例です。

「◯◯の運用改善のご経験があり、当社でも同様の課題があります。
監視設計の見直しをリードいただけると考えています」

こういうのは、ちゃんと読まれています。
話す価値があります。

自分から応募すべきケースもあります。

・会社名で決めたい会社がある
・プロダクトが好き
・技術方針が合う
・働き方が合う

この場合は、エージェント経由より直接応募が合うこともあります。

4-3. 複数サービスを使うときの注意点

複数サービスは、便利です。
でも情報過多で迷子になります。

迷子になる人のあるあるです。

・A社は年収が高い
・B社は技術が良い
・C社はリモート
・D社は成長環境

全部欲しい。
そして決められない。

ここで軸を「3つ」に絞ると決めやすいです。

おすすめの軸例です。

・仕事内容(何を作るか、何を任されるか)
・成長(学べる環境か、レビューがあるか)
・生活(リモート、残業、通勤)

年収はもちろん大事です。
でも年収を単独で軸にすると、後悔しやすいです。

「何をすることで年収が上がるか」
までセットで見ると安全です。

第5章 求人票の読み解き方

5-1. 求人票に書いてあること・書いてないこと

求人票は、全部が真実ではありません。
でも全部が嘘でもありません。

要するに、
“企業が言いたいこと”が書いてあります。

だから読み方が大事です。

必須スキルの裏側です。

必須は、
「この仕事に必要な最低限」
というより
「採用したい人物像」
のことが多いです。

歓迎要件は、
「できたら嬉しい」
というより
「こういう経験があると早い」
くらいです。

つまり、
全部満たしてなくてもOKです。

未経験・若手ほど、ここで諦めがちです。
でも、歓迎要件は“理想”です。
完璧な人はなかなかいません。

求人票の「書いてないこと」もあります。

・実際のチームの雰囲気
・忙しさの波
・誰が意思決定しているか
・レビュー文化があるか
・技術負債にどう向き合っているか

ここは面接で取りにいきます。

5-2. ブラック・ミスマッチ求人の見抜き方

ブラックかどうかは、求人票だけだと難しいです。
ただ、ミスマッチの匂いは出ます。

曖昧な表現の例です。

「裁量が大きいです」
「成長できる環境です」
「アットホームです」

これだけだと、根拠がありません。
匂いだけです。

面接での確認質問に落とすと良いです。

裁量が大きいなら、こう聞きます。

「直近3ヶ月で、現場発の提案が採用された事例はありますか」
「技術選定は誰が決めますか」

成長できるなら、こう聞きます。

「レビューは誰がどの頻度で行いますか」
「育成で意識していることは何ですか」

アットホームなら、こう聞きます。

「雑談が多いのか、助け合いがあるのか、どんな意味で使っていますか」

こう聞くと、言葉の中身が出ます。

成長環境・裁量の読み取り方のコツもあります。

・CTOやテックリードが現場にいるか
・レビューが仕組みになっているか
・技術負債の返済計画があるか
・障害対応が属人化していないか

この辺が語れる会社は、だいたい運用がちゃんとしています。

5-3. 自分に合う会社の判断軸

会社選びは、正解探しではありません。
相性探しです。

技術志向の人は、
技術選定とレビュー文化が重要です。

安定志向の人は、
事業の継続性と働き方が重要です。

成長志向の人は、
任され方と学べる密度が重要です。

そして多くの人が見落とすのが、
ライフスタイルとの相性です。

たとえば、
フルリモートでも、会議が多いと疲れます。
出社でも、裁量があって集中できるなら快適なこともあります。

「働き方=場所」だけではないです。
「働き方=日々の使われ方」です。

ここを見ておくと、入社後の後悔が減ります。

ここまでの一旦まとめ

ここまでで言いたいことを、短くまとめます。

転職は、
「市場を知る」
「自分を整理する」
「伝え方を整える」
で9割が決まります。

とはいえ、
ここから先の面接・条件交渉・退職・転職後が
いちばん不安になりますよね。

第6章 面接対策|技術より大事な評価ポイント

6-1. 技術面接で見られている本質

技術面接と聞くと、
「知らないことを聞かれたらどうしよう」
と不安になりますよね。

でも、実は面接官が一番見ているのは
知識量そのものではないことが多いです。

面接官が本当に知りたいのは、だいたいこの3つです。

・どう考えているか
・詰まったときにどう動くか
・一緒に仕事が回りそうか

たとえば、こんな質問があります。

「このエラー、どう調査しますか?」

完璧な答えを期待されているわけではありません。
むしろ、途中経過を聞きたいのです。

良くない例です。

「ログを見ます」
「原因を特定します」

間違ってはいません。
でも、思考が見えません。

良い例です。

「まず直近の変更点を確認します。
その後、アプリログとインフラログを分けて見ます。
再現できそうならローカルでも試します」

これだけで、
「あ、この人は現場で一緒に考れそうだな」
と思ってもらえます。

「わからない時」の対応も評価対象です。

わからないのに、
知っているふりをするのは一番危険です。

おすすめは、こう返すことです。

「今の知識では即答できないので、
どう調べるかまでであれば説明できます」

これは減点になりません。
むしろ加点されることもあります。

6-2. よく聞かれる質問とその意図

面接でよく聞かれる質問には、
だいたい“裏の意図”があります。

いくつか整理します。

「これまでで一番大変だった経験は?」

意図は、
・問題解決力
・感情の扱い方
・責任感
を見ています。

ポイントは、
「大変だった」だけで終わらせないことです。

・何が問題だったか
・どう考えたか
・どう動いたか
・結果どうなったか

ここまで話せると、評価されやすいです。

「なぜ転職しようと思ったのですか?」

ここで“愚痴”になると、少し損です。

NG例です。

「今の会社は評価が低くて…」

改善例です。

「評価制度が曖昧で、
どう成長すればいいか見えにくいと感じました。
次は、期待役割が明確な環境で挑戦したいです」

事実は同じでも、印象は変わります。

「将来どうなりたいですか?」

ここで立派な夢は不要です。

むしろ、
「現実的に考えているか」
を見られています。

例です。

「まずは1〜2年で◯◯領域を任せてもらえるようになりたいです。
その上で、後輩育成や設計にも関わりたいです」

このくらいがちょうどいいです。

6-3. 逆質問で差がつくポイント

逆質問は、
“質問力”を見られる場です。

そして、
「この人は長く働けそうか」
を判断する材料でもあります。

聞いてはいけない質問の例です。

・残業は多いですか?(聞き方が直球すぎる)
・昇給はいつですか?(条件だけに見える)
・研修はありますか?(受け身に見える)

聞き方を変えると、印象が良くなります。

例です。

「繁忙期と落ち着く時期の差はどのくらいありますか?」
「評価はどのような行動が評価されやすいですか?」
「キャッチアップが必要な場合、どんなサポートがありますか?」

さらに一歩進むと、
「長く働ける会社」を見抜けます。

おすすめ質問です。

・直近で入社した方が、最初につまずいた点は何でしたか
・技術的な意思決定は、どのように決めていますか
・このチームで成果を出している人の共通点は何ですか

これらは、
表向きではない“リアル”が出やすいです。

第7章 内定・条件交渉・退職までの進め方

7-1. 内定が出た後に考えるべきこと

内定が出ると、嬉しいです。
でも、このタイミングが一番冷静さを失いやすいです。

よくある失敗は、
「内定が出た=正解」
と考えてしまうことです。

内定は、
「選ばれた」
ではなく
「選択肢が増えた」
状態です。

すぐ承諾してはいけない理由は、ここです。

・条件を比較していない
・不安点を聞ききっていない
・感情が高ぶっている

最低限、次の軸で整理します。

・仕事内容(実際に何を任されるか)
・年収・条件(総額で見る)
・働き方(リモート・残業)
・成長環境(レビュー・裁量)

紙に書き出すだけで、頭が整理されます。

7-2. 年収・条件交渉の考え方

条件交渉は、怖く感じますよね。
でも、交渉は悪ではありません。

大事なのは、
「要求」ではなく「相談」にすることです。

NGな言い方です。

「もう少し上げてください」

おすすめの言い方です。

「御社の業務内容には魅力を感じています。
一方で、現職年収との兼ね合いもあり、
条件についてご相談できる余地はありますか?」

これだけで、印象は柔らかくなります。

交渉していいラインの目安です。

・現職年収+α
・複数内定がある場合の比較
・役割が想定より重い場合

交渉が失敗しやすいパターンもあります。

・理由が感情的
・相場感がない
・タイミングが遅い

条件は、
内定承諾前にまとめて確認するのが基本です。

7-3. 円満退職の進め方

退職は、転職活動の最後の山です。
ここで疲れる人、実は多いです。

まず、切り出し方です。

おすすめは、
「相談」→「意思表明」
の順です。

例です。

「今後のキャリアについて相談したいことがあります」
「◯月を目安に退職を考えています」

いきなり
「辞めます」
より、角が立ちにくいです。

引き止められた場合も想定します。

引き止めは、
あなたの価値を認めている証拠でもあります。

ただし、
・条件だけの引き止め
・曖昧な約束
には注意です。

決めた理由を、
静かに繰り返すのがコツです。

第8章 転職後に後悔しないための考え方

転職って、内定が出た瞬間が一番テンション上がります。
そして入社初日で、急に現実が来ます。
「席どこですか」みたいなところから始まるからです。

ここで大事なのは、転職後に“うまく立ち上がる”ことです。
技術力が高い人でも、立ち上がりで損することがあります。
逆に、技術がそこまで自信なくても、立ち上がりが上手いと評価が早いです。

転職はゴールではなく、評価のスタート地点です。
ただ、焦らなくて大丈夫です。
最初の数ヶ月は、勝負というより準備期間です。

8-1. 転職はゴールではない

転職は、スタートです。
これは本当です。
でも「よし、いきなり成果を出さないと」と気負う必要はないです。

入社後の評価が決まる理由はシンプルです。
たいていの会社は、最初の3ヶ月で「この人と一緒にやっていけるか」を見ています。
つまり、成果そのものより、成果が出そうな“動き方”が見られます。

よく見られるのは、だいたいこの3つです。

・期待されている役割を理解しているか
・報連相ができているか
・学ぶ姿勢があるか

ここでの落とし穴があります。
「期待されている役割」を、本人が勝手に想像してしまうパターンです。

例えば、バックエンドとして入ったのに、会社側は「API実装だけ」ではなく「運用も含めて安定させてほしい」と思っていることがあります。
あるいは、SRE寄りの採用なのに、本人は「新しいツールを入れる仕事」と思っていて、現場は「まず監視の穴を埋めてほしい」と思っていることもあります。

ズレると何が起きるかというと、頑張っているのに評価されない現象が起きます。
これは地味にしんどいです。
報われない筋トレみたいな感じになります。

だから、最初にやることは「期待値合わせ」です。
すごく具体的には、次の質問を早めにします。

・最初の1ヶ月で期待されていることは何ですか
・3ヶ月後にどうなっていたら良いですか
・今のチームで一番困っていることは何ですか
・自分はどこまで判断していいですか

これを聞くと、立ち上がりがめちゃくちゃ楽になります。
「正解の方向」がわかるからです。

ちなみに、評価は人間がします。
スキルだけではなく、安心感も評価に混ざります。
安心感の正体は「予測できること」です。

報連相がちゃんとしている人は、周りが予測できます。
予測できる人は、任せやすいです。
任せやすい人は、チャンスが回ってきます。

こういう構造になっています。

8-2. 新しい環境での立ち回り方

最初の3ヶ月で意識したいことです。
ここは精神論ではなく、手順に落とします。

まず、転職直後に起きがちな不安を言語化します。
だいたい次の3つです。

・知らない技術スタックで置いていかれそうです
・社内ルールや文化がわからず怖いです
・自分だけ成果が出せない気がします

あるあるです。
そして、ほぼ全員通ります。
なので、対策は「うまく通過する」ことです。

立ち回りの基本は「早く小さく信頼を積む」です。

例えば、いきなり巨大な改善提案をしないです。
最初は、目の前のタスクを丁寧に終わらせます。
ここでの“丁寧”は、コードの美しさだけではないです。

・期限の見通しを出す
・詰まったら早めに共有する
・完了条件を確認する
このあたりが効きます。

分からないことは早めに聞くのも大事です。
ただ、聞き方にはコツがあります。

いきなり「これ分かりません」は、相手の脳のリソースを取ります。
なので、こうします。

・自分が調べたことを先に言う
・仮説を添える
・どこがボトルネックかを明確にする

例です。
「ログを見る限り認証エラーっぽいです。ドキュメントも見ましたが設定箇所が特定できませんでした。確認すべきポイントが他にあれば教えてください」
こういう聞き方だと、相手は答えやすいです。

メモを取るのも重要です。
でも「メモを取る」が目的になると意味がないです。
目的は再現性です。

つまり「次回、同じことが起きたら自分で解ける」状態にすることです。
なので、メモにはこういう項目があると強いです。

・何が問題でしたか
・原因は何でしたか
・どう解決しましたか
・次に同じことが起きたら何を見ますか

これがあると、あなたの成長が速くなります。
地味ですが、効きます。

技術キャッチアップのコツは「全部理解しようとしない」ことです。

転職直後って、情報量が多すぎます。
全部理解しようとすると、普通に溺れます。
水泳で例えるなら、いきなりバタフライを求められている感じです。

なので、範囲を切ります。
まずはこの2つだけでいいです。

・自分の担当範囲
・担当範囲の前後(入力と出力)

例えば、あなたがAPIを担当するなら、まずは
「どこからリクエストが来て」
「どのDBや外部APIに触って」
「何を返すか」
ここだけ押さえます。

周辺の巨大なシステムは、あとでいいです。
完璧主義は、疲れます。
疲れると、キャッチアップが遅れます。

さらに、転職直後にやりがちな失敗があります。
「前職のやり方が正しい」と思ってしまうことです。

もちろん、前職の経験は価値です。
ただ、新しい会社には新しい背景があります。
だから最初は、評価より観察です。

・なぜこの設計なのか
・なぜこのフローなのか
・なぜこの文化なのか
ここを理解してから提案すると、通りやすいです。

8-3. 「転職失敗」と感じた時の対処法

転職後、
「思ってたのと違う」
と感じることはあります。

これは、普通にあります。
むしろ、ゼロの人の方が少ないです。
問題は「その違和感が、修正可能かどうか」です。

ここで大事なのは、
感情と事実を分けることです。
感情だけで動くと、同じ失敗を繰り返しやすいです。

まず、違和感を分解します。

違和感の正体は、だいたい次のどれかです。

・仕事内容が違う
・人間関係がしんどい
・働き方が合わない(残業、出社頻度、裁量など)
・評価制度や期待値が曖昧
・学びがない、成長実感がない

この中で、修正しやすいものとしにくいものがあります。
例えば、仕事内容は調整できることがあります。
担当領域が変わることもあります。
逆に、会社全体の文化は変えにくいです。

「すぐ辞める」が正解になるケースもあります。

すぐ辞める判断も、間違いではありません。
ただし、判断基準を持ちます。

例えば、次の状態が続くなら危険信号です。

・体調が崩れて回復しない
・睡眠が明らかに壊れている
・明確なハラスメントがある
・相談しても改善の見込みがない

ここは我慢のゲームではないです。
生活が土台なので、土台が壊れる前に動く価値があります。

一方で、転職直後の「慣れない不安」を失敗と勘違いすることもあります。
最初の1〜2ヶ月は、誰でもしんどいです。
なので、目安としては「3ヶ月」を一回の区切りにする人が多いです。

ただし、状況次第なので、絶対ではないです。
これはあくまで目安です。

失敗を次に活かす“振り返りテンプレ”があります。

転職を修正するときは、次の3点を書き出すと強いです。

・何が期待と違いましたか
・どの情報を事前に確認できましたか
・次回は何を面接で聞きますか

例えば、
「裁量があると聞いたが、承認フローが多すぎた」
なら、次は
「意思決定は誰がして、承認は何段階ですか」
を聞けばいいです。

こうやって、経験を“質問集”に変えると、転職が上手くなります。
キャリアは、修正できます。
一本道ではありません。

第9章 転職しないという選択肢も含めて考える

転職ノウハウの記事でこれを言うのは矛盾っぽいですが、転職だけが答えではありません。
むしろ「転職しない方が伸びる時期」もあります。

転職は強い選択肢です。
でも強いからこそ、カードを切るタイミングが大事です。

9-1. 転職せずに市場価値を上げる方法

転職せずに市場価値を上げる方法は、わりと現実的にあります。
しかも、転職よりリスクが低い場合もあります。

代表例はこの3つです。

・副業
・社内異動
・学習

副業は「小さな転職体験」として使えます。

副業は、収入だけが目的ではないです。
市場の空気を吸えます。
これが大きいです。

例えば、週1で小さな開発案件をやるだけでも、
「外の現場では何が求められるか」
が分かります。

さらに、副業の成果は職務経歴書に書けます。
もちろん守秘義務には注意ですが、
「どういう課題をどう解いたか」
は強い材料になります。

社内異動は、転職よりコスパが良いことがあります。

同じ会社でも、部署が変わると世界が変わります。
例えば、運用から開発に寄る。
開発からSREに寄る。
業務系からWeb系に寄る。
これでもキャリアは動きます。

転職は環境ごと変える大技です。
異動は、環境を残して中身を変える中技です。
中技でも十分勝てます。

学習は「転職のため」より「市場価値のため」にします。

資格や学習も、目的が曖昧だと続きません。
おすすめは「次の一手に直結する学習」です。

例です。
SREを目指すなら監視と障害対応の設計を学ぶ。
バックエンドなら設計とテストを強化する。
PMなら要件定義と合意形成を学ぶ。

このように、役割に寄せると成果が出やすいです。

9-2. 転職タイミングの見極め方

転職のタイミングは、情報が多すぎて逆に難しいです。
「今すぐ動くべき」みたいな煽りもあります。
でも、転職は煽りでやるとだいたい疲れます。

なので、判断軸を持ちます。

今動くべき人のサイン

・学びが止まっている
・改善が通らない
・心身が削られている
・評価基準が不透明すぎる
・将来のロールモデルがいない

ここで注意したいのは「一時的な忙しさ」と混ぜないことです。
繁忙期はどこでもあります。
問題は、それが常態化しているかです。

まだ待った方がいい人のサイン

・裁量が増えている
・学べる環境がある
・伸びしろが見える
・良い上司やチームに恵まれている
・転職理由が言語化できていない

転職理由がぼんやりしている状態で動くと、ミスマッチになりやすいです。
ここは本当に多いです。

焦らなくて大丈夫です。
転職は「いつでもできる」時代ではあります。
だからこそ「最適なタイミングで切る」のが強いです。

まとめ.ITエンジニアの転職は「準備が9割」

転職成功の本質は、
「自分を理解し、正しく伝える」
ことです。

派手な経歴は不要です。
地道な経験は、必ず価値になります。
ただし、価値は“伝わる形”にしないと評価されません。

ここが転職の難しさであり、面白さでもあります。

転職活動でやることは、結局この3つに集約されます。

・現状の整理(なぜ転職するのか、何ができるのか)
・市場の理解(どこで評価されるのか)
・伝え方の設計(書類と面接でどう見せるか)

この3つを丁寧にやる人は、強いです。
逆に、どれかが雑だと、運ゲーになりやすいです。

今日からできる小さな一歩は、これでOKです。

・自分の経験を3つ書き出します
・その経験の「課題→行動→結果」を1行ずつ書きます
・求人票を1つ選んで、必須要件の裏側を想像してみます

これだけでも、転職の精度が上がります。
そして何より、キャリアの解像度が上がります。

キャリアは、いつでも修正できます。
転職してもしなくても、修正できます。
あなたのキャリアは、あなたが設計していいです。
というわけで、焦らず、でも確実に進めていきましょう。


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