ITエンジニアが知っておきたいフリーランスガイド
なぜ「フリーランスのお役立ち情報」を1記事にまとめるのか
こんにちは!
今日は「ITエンジニアのためのフリーランス完全ガイド」として、フリーランスのお役立ち情報を1記事にまとめて、ちゃんと全体像が見えるように書きます。
フリーランスの情報って、断片的すぎるのです。
検索すると「単価の上げ方」だけの話や、「税金で損しない」だけの話や、「案件はエージェントが楽」だけの話が並びます。
それぞれは正しいです。
でも、単価の上げ方だけ知っても、独立の準備ができていないと使えないです。
税金だけ理解しても、そもそも案件が取れなければ確定申告の出番が来ないです。
さらに厄介なのが「自由そう」なイメージです。
平日にカフェでMacを開いている写真は、強そうに見えます。
ただ、実際にはカフェの片隅で「来月の稼働が埋まらない」って胃がキュッとなっていることもあります。
SNSはハイライトなので、舞台裏は映らないのです。
フリーランスは向き・不向きがはっきり出ます。
向いている人は、会社員よりストレスが減ることもあります。
向いていない人は、収入の波と孤独で削れます。
だからこそ、始める前に「現実に耐えられる設計」をしておくと楽になります。
この記事でわかることは、全体マップとして次の5つです。
独立前に整理すること。
案件の取り方と使い分け。
案件選びの判断基準。
単価を上げる考え方。
契約・お金・税金・メンタルまで含めた継続の仕組みです。
対象読者は広めです。
会社員で気になっている人。
独立を検討中の人。
独立直後で不安な人。
安定してきたけど伸び悩む人です。
読み終わったときに、行動が一つ決まるように書きます。
「何をすればいいかわからない」状態から抜けられるようにします。
第1章 ITエンジニアはなぜフリーランスを選ぶのか
1-1. フリーランスという働き方が選ばれる理由
フリーランスが選ばれる理由は、だいたい3つに整理できます。
年収。
働き方。
裁量です。
まず年収です。
会社員だと年収が一気に上がりにくいです。
評価制度や昇給ペースがあって、努力がすぐ反映されないこともあります。
一方フリーランスは、月単価ベースで「市場の相場」が直接反映されやすいです。
たとえば同じスキル感でも、会社員だと年収500〜650万円のレンジにいて、フリーランスだと月60〜80万円のレンジに入ることがあります。
もちろん全員がそうなるわけではないです。
ただ「上がり幅が見えやすい」ので魅力になります。
次に働き方です。
在宅中心。
週4稼働。
通勤なし。
朝の会議が少ない。
こういう条件が現実に取りやすいのがフリーランスです。
会社員でもリモートは増えましたが、部署や上司で差が出ます。
フリーランスは、案件を選べば最初から働き方を設計できます。
ただし、選び方をミスると「在宅だけど終電並みに疲れる」こともあります。
だから、働き方の条件は「口約束」ではなく、契約と現場体制まで含めて確認が必要です。
裁量は、エンジニアに刺さりやすいです。
プロセスが非合理だとしんどいです。
意味の薄い会議や、謎の承認フローは疲れます。
フリーランスは役割が明確になりやすいので「自分の責任範囲はここです」が作りやすいです。
その結果、余計な摩擦が減ることがあります。
とはいえ、裁量という言葉は魔法ではないです。
「裁量がある」と言われて入ったら、誰も意思決定してくれないだけだった。
このパターンもあります。
裁量があるかどうかは、次の質問で見えます。
誰が決めるのですか。
承認はどのルートですか。
優先順位の決定者は誰ですか。
レビュー文化はありますか。
ここを聞いて、回答が具体的なら裁量は本物に近いです。
1-2. フリーランスと会社員の決定的な違い
最大の違いは収入構造です。
会社員は固定給があり、毎月入金されます。
フリーランスは売上があり、請求して、入金されます。
この順番の違いが、想像以上にメンタルに効きます。
たとえば支払いサイトが「月末締め翌々月末払い」だとします。
1月に働いた分は3月末に入金です。
このタイムラグがあるので、独立直後は貯金がないとしんどいです。
さらに税金は後払いです。
売上が増えた後に、住民税や所得税がドンと来ます。
最初はみんな驚きます。
「稼いだのに減る」ってなるからです。
だから、フリーランスは稼ぐ前に守りが必要です。
評価されるポイントも変わります。
会社員は、チーム貢献や社内調整も評価に入ります。
フリーランスは、安定して成果を出せるかが強いです。
天才的に一回大成功するより、毎週安定してリリースできる人が評価されやすいです。
地味ですが強いです。
守られる立場か、自己責任かも大きいです。
会社員は労務や社会保険や契約の土台が整っています。
フリーランスはそこを自分で選んで整えます。
怖いですが、逆に言えば「自分に合った設計」にできるということです。
たとえば、稼働を抑えて学習と健康に寄せる。
単価を抑えてでも、技術的に伸びる現場を選ぶ。
こういう設計が可能です。
1-3. フリーランスに向いている人・向いていない人
向いている人の特徴は、性格というより運用が上手い人です。
たとえば、困ったら相談できる人です。
孤独になりやすい働き方なので、相談できない人は詰まりやすいです。
コミュ力というより「助けを求められる力」です。
次に、自分の状態を観測できる人です。
疲れているのに稼働を増やす。
不安で営業を止める。
こういう「逆の行動」をしてしまうと消耗します。
だから、睡眠、体調、集中力を見て調整できる人が強いです。
苦しくなりやすい人は、頑張りすぎる人です。
独立直後は不安で稼働を詰めがちです。
その結果、学習の余白が消えます。
余白が消えると、スキルが伸びません。
スキルが伸びないと、単価が上がりにくいです。
単価が上がらないと、稼働を増やします。
そして燃えます。
これはわりと定番のループです。
性格より「思考の癖」が重要という話もします。
「稼働が空く=自分の価値がない」と結びつける癖があると辛いです。
稼働の空きは市場の波です。
自分の価値とは別です。
この切り分けができると、長く続きます。
第2章 フリーランスになる前に必ず整理すべきこと
2-1. なぜ勢いで独立すると失敗しやすいのか
勢いで独立する人は多いです。
上司と合わない。
評価が納得できない。
残業がきつい。
全部わかります。
ただ、フリーランスは「辞めたら解決」ではなく「辞めた後に設計が始まる」働き方です。
よくある独立失敗パターンは3つです。
1つ目は案件が取れずに詰むです。
2つ目は単価が低い案件ばかりで疲れるです。
3つ目はお金の管理で事故るです。
「会社が嫌だから独立」は危険な理由があります。
嫌なものから逃げる方向は、次の環境も同じ構造になりやすいです。
たとえば「無茶な要求が嫌」で会社を辞めたのに、直契約で仕様追加を無限に受けるみたいなことです。
環境を変えるだけでは、判断基準が変わらないと繰り返します。
だから、独立前に「嫌だったことの正体」を言語化するのが大事です。
2-2. 独立前に考えるべき3つの軸
スキル軸は「何で食べるか」です。
フロントエンドで食べるのか。
インフラで食べるのか。
テストやQAで食べるのか。
PMで食べるのか。
ここが曖昧だと、案件探しがブレます。
さらに「強みの形」を作ります。
例を出します。
Reactが書けますだけだと弱いです。
Reactで管理画面を作り、設計と状態管理とテストまで回せますだと強いです。
AWS触れますだけだと弱いです。
AWSでVPCから設計して、ECSやLambdaを使い分けて運用まで見れますだと強いです。
同じ技術でも、成果に変換できる形にするのが大事です。
生活軸は最低生活費を数字で出します。
家賃。
食費。
通信費。
保険。
サブスク。
ここは「なんとなく」でやると不安が増えます。
数字で出すと、不安が管理可能になります。
たとえば月25万円必要なら、税引き前で月35万くらい必要など、逆算ができます。
メンタル軸は、不安をどう扱うかです。
不安は消えません。
でも薄められます。
薄め方は、貯金。
複数の案件経路。
相談相手。
営業の仕組み化です。
2-3. フリーランスになるベストなタイミング
早すぎる独立は、武器が弱い状態で戦うことになります。
案件の幅が狭いです。
単価も伸びにくいです。
結果、消耗しやすいです。
遅すぎる独立は、会社の快適さに慣れすぎて動けなくなることがあります。
ただ、遅い=悪いではないです。
守りが厚くなるので、戦略的には強いこともあります。
目安として「自走」ができるかがポイントです。
要件を理解して、タスクを分解して、期限とリスクを管理できるかです。
これができると、現場で信頼されます。
信頼されると更新されます。
更新されると営業が減ります。
営業が減ると楽になります。
会社員のうちにやっておくと良いことも具体的に書きます。
職務経歴書を最新にする。
案件相場を毎週見る。
エージェントに一度面談して市場感を掴む。
副業で小さく案件を経験する。
貯金を最低でも3〜6ヶ月分用意する。
このあたりです。
第3章 フリーランスエンジニアの仕事の取り方
3-1. フリーランス案件の主な獲得経路
獲得経路は4つです。
エージェント。
直契約。
知人紹介。
クラウドソーシングです。
エージェントは最初の入口として強いです。
営業が不要で、案件が出てきます。
ただし、エージェントにも得意領域があります。
Web系に強い。
SI寄りに強い。
上流に強い。
ここは合うところを選ぶとスムーズです。
直契約は単価が上がりやすいです。
ただし、契約や請求や納品範囲の定義が必要です。
自分が小さい会社になるイメージです。
知人紹介は強いです。
信頼が乗るので、面談が通りやすいです。
ただ依存しすぎると危険です。
一社に寄りすぎると、切れたときにダメージが大きいです。
クラウドソーシングは練習には良いです。
ただ、単価が低い傾向があります。
経験づくりと割り切ると安全です。
3-2. エージェント案件の特徴と使い方
エージェントのビジネスモデルは、ものすごくざっくり言うと「企業から手数料をもらう紹介業」です。
だから、エージェントは決めたいです。
この前提を知っておくと、急かされても冷静でいられます。
良いエージェントの特徴は、情報が具体的です。
チーム構成。
リードのタイプ。
開発プロセス。
技術スタック。
稼働の実態。
これが説明できます。
合わないエージェントは、案件の押し込みが強いです。
あなたの希望より、空いている案件が優先されます。
このときは遠慮なく距離を取っていいです。
あなたの人生の稼働なので、守って大丈夫です。
複数登録のメリットは、相場が見えることです。
案件の比較ができます。
ただし情報過多になります。
そこで「軸」を決めます。
例です。
リモート8割以上。
月単価65万以上。
週5稼働。
技術領域はバックエンド。
このように条件を先に決めるとブレません。
3-3. 直契約・紹介案件のメリットとリスク
直契約が強いのは単価が上がりやすいからです。
中間コストが減ります。
さらに、信頼が積み上がると継続率も高いです。
ただし、リスクは契約の曖昧さです。
納品物の定義が曖昧だと「これもお願い」が増えます。
スコープが広がると稼働が増えます。
稼働が増えると実質時給が下がります。
そして疲れます。
対策は「最初に線を引く」です。
何をやるか。
何をやらないか。
追加が出たらどうするか。
追加は見積もりか、契約変更か。
このルールを決めるだけで、未来の自分が救われます。
第4章 案件選びで失敗しないための判断基準
4-1. 単価だけで案件を選ぶ危険性
高単価は魅力です。
でも高単価には理由があります。
炎上の火消し。
難易度が高い。
責任範囲が広い。
コミュニケーション負荷が高い。
このどれかが混ざっていることが多いです。
だから実質時給を見ます。
週5と言いながら、実態が週6になるなら危険です。
「残業はありますか」ではなく、「直近3ヶ月の平均稼働はどれくらいですか」と聞くと具体が出ます。
また、稼働と成長のトレードオフも見ます。
単価が高くても、技術的に伸びない現場だと、長期では伸びにくいです。
逆に単価が少し低くても、次の武器が増える現場は強いです。
この視点があると、焦りが減ります。
4-2. 良い案件・危ない案件の見分け方
危ない案件の典型は、要件が曖昧です。
「いい感じで」
「早めに」
「柔軟に」
この言葉が多いと注意です。
柔軟は、無限を意味することがあるからです。
「裁量がある」も要注意ワードです。
裁量がある=意思決定できる。
裁量がある=丸投げ。
どっちか分からないので質問が必要です。
質問例を出します。
誰が仕様を決めますか。
優先順位は誰が決めますか。
開発フローはどうなっていますか。
レビューはありますか。
テストの責任分界はどうなっていますか。
障害時の対応は誰がやりますか。
これに答えられる現場は、体制があることが多いです。
また現場の技術環境も重要です。
CIがないと手作業が増えます。
ドキュメントがないと引き継ぎが地獄になります。
チケット管理がないと仕事が見えません。
こういう環境は、じわじわ効きます。
4-3. 自分に合う案件の見極め方
自分に合う案件は「疲れ方」で判断すると意外と当たります。
技術的に難しくて疲れるのは、成長疲れです。
人間関係や曖昧さで疲れるのは、消耗疲れです。
この違いは大きいです。
キャリア形成につながる案件は「次の面談で語れる」案件です。
改善した数値がある。
設計の意思決定が語れる。
課題と対応が語れる。
この形があると単価交渉にも効きます。
第5章 単価を上げるための考え方と実践
5-1. フリーランス単価はどう決まるのか
単価は、技術力だけで決まらないです。
現場は「安心」を買います。
安心とは、納期を守る。
報連相ができる。
リスクを早めに出す。
詰まったら助けを求める。
こういうことです。
市場単価の見方も注意が必要です。
SNSの成功談は極端です。
実際には、業界、会社規模、開発フェーズでレンジが変わります。
だから複数の案件票を見て平均を取るのが現実的です。
5-2. 単価が上がりやすいエンジニアの特徴
単価が上がる人は「成果を再現できる人」です。
一回当てた人ではなく、何度でも安定して当てる人です。
具体例です。
ログが読める。
障害の切り分けができる。
ボトルネックを特定して改善できる。
設計の根拠を説明できる。
このあたりは、現場で価値になります。
また説明力が強いです。
専門用語を使ってもいいですが、相手に合わせて言い換えられる人が強いです。
「これをものすごくざっくりいうとこうです」と言える人です。
これ、地味に単価に効きます。
5-3. 単価交渉の考え方とタイミング
交渉は、成果が出てからが基本です。
成果が出ていないと、お願いになります。
お願いは弱いです。
交渉に必要なのは、材料です。
担当範囲が広がった。
技術的難易度が上がった。
生産性を上げた。
障害を減らした。
チームの改善をした。
こういう事実があると交渉が通りやすいです。
やってはいけない交渉は、感情ベースです。
生活が苦しい。
不安。
もちろん現実としてあるのですが、交渉の材料にはなりにくいです。
材料は「価値」です。
第6章 フリーランスの契約・お金・税金の基礎知識
フリーランスで一番しんどいのは、実は技術ではないことがあります。
契約とお金の不安です。
ここが不安だと、仕事のパフォーマンスに影響するからです。
「仕事はできるのに、契約で損する」
「稼げたのに、税金で詰む」
このタイプの事故は、わりと現実に起きます。
難しそうに見えますが、やることは単純です。
重要ポイントだけ押さえて、あとは仕組みにします。
気合ではなく、設計です。
6-1. フリーランスが知っておくべき契約形態
まず契約の種類です。
大きく分けると、準委任と請負が中心になります。
準委任契約は、これをものすごくざっくりいうと「一定期間、業務を提供します」という契約です。
成果物よりも、稼働や役割に対して報酬が出やすいです。
常駐や準常駐の案件で多いです。
請負契約は、これをものすごくざっくりいうと「成果物を納品したら報酬が出ます」という契約です。
Webサイト制作や機能開発の一括受託で多いです。
納品と検収がセットなので、スコープが曖昧だと揉めやすいです。
ここで大事なのは「契約名」より「中身」です。
準委任と書いてあるのに、実態は成果物責任が重い場合があります。
請負と書いてあるのに、修正が無限に発生する場合もあります。
契約書の言葉は、現実とズレることがあります。
だからチェックするポイントを固定します。
見るべき項目は次の9つです。
業務範囲は何ですか。
成果物の定義はありますか。
報酬は月額か時給か固定かです。
稼働時間の目安はどれくらいですか。
支払いサイトは何日ですか。
契約期間と更新条件はどうなっていますか。
解約予告は何日前ですか。
損害賠償の上限はありますか。
成果物の著作権や知財の扱いはどうなっていますか。
この中で、初心者が特に見落としやすいのが「解約予告」と「損害賠償」です。
解約予告が短いと、来月突然終わります。
損害賠償が無制限に近いと、リスクが重すぎます。
実務の感覚としては、損害賠償は「上限があるか」が重要です。
一般的には、上限を報酬額の範囲に限定するケースが多いです。
もちろん案件や立場で変わるので、最終的には相手との交渉になります。
ただ、上限が書かれていない場合は「怖い状態」になりやすいです。
もうひとつ、地味に効くのが秘密保持(NDA)です。
守秘義務は普通に守るとしても、範囲が広すぎると困ることがあります。
例えば、あなたが実績としてポートフォリオに書ける範囲がゼロになることもあります。
なので「公開できる範囲」や「実績として言える表現」を、事前に相談できると楽です。
さらに再委託(外注)が禁止されているかも確認します。
将来、チーム化したい人はここが効きます。
いきなり外注する話ではなくても、制約は知っておいた方がいいです。
6-2. 請求・支払い・キャッシュフロー管理
ここはフリーランスの“体力”です。
キャッシュが切れると、気持ちが切れます。
気持ちが切れると、判断が雑になります。
判断が雑になると、危ない案件を引きます。
そして疲れます。
この流れは本当にあるので、先に止めます。
まず「支払いサイト」です。
月末締め翌月末払いなら、働いた翌月の末に入金です。
月末締め翌々月末払いだと、2か月先です。
この差は体感が大きいです。
たとえば1月に働いた分が3月末に入るとします。
1月に生活費が必要です。
2月も必要です。
3月末まで耐えないといけません。
独立直後にこれをやると、胃がキュッとなります。
だから、独立前に「最低生活費×3〜6か月分」の現金を用意するのが王道になります。
贅沢ではなく、精神衛生の保険です。
次に請求です。
請求書の作成は、やること自体は簡単です。
問題は「忘れる」「遅れる」「ミスる」です。
これが起きると入金が遅れて、生活の不安が増えます。
対策は仕組みです。
毎月、締め日と請求日をカレンダーに固定します。
テンプレートを作って、数字だけ入れる形にします。
宛名、振込先、支払期日、案件名、期間を固定します。
できれば会計ソフトで請求書を作るとミスが減ります。
さらに、口座を分けるのが強いです。
売上が入る口座。
生活費口座。
税金用口座。
この3つに分けると、お金の不安がかなり減ります。
売上が入ったら、一定割合を税金用に移します。
残りを生活費に移します。
このルールがあるだけで「気づいたら全部使ってた」が起きにくいです。
税金用の割合は、ざっくりでいいです。
最初は売上の20〜30%をよけておく人が多いです。
家族構成や控除で変わるので厳密ではないです。
でも、ゼロより100倍マシです。
あと地味に大事なのが、案件の空白期間です。
空白は悪ではないです。
ただ、空白がある前提で設計するのが大事です。
空白が怖い人は、営業をギリギリまで先延ばしにしがちです。
そして本当に空白になって焦ります。
焦ると条件の悪い案件に飛びつきます。
これも定番です。
対策は「更新の2か月前から次を探す」です。
現場が良くても探します。
探すだけです。
保険をかける行為なので、罪悪感はいらないです。
6-3. 税金・確定申告の最低限の知識
税金は、知らないと不安が増えます。
不安が増えると、稼働で誤魔化そうとします。
稼働で誤魔化すと、学習が減ります。
そして成長が止まりがちです。
なので、最低限だけ押さえます。
税金の理解は「完璧」じゃなくていいです。
「事故らない」がゴールです。
まず、開業届です。
個人事業主として始めるなら、開業届を出すケースが多いです。
ただ、出すタイミングや状況で変わるので、ここは自治体や税務署の案内に従うのが安全です。
次に青色申告です。
これをものすごくざっくりいうと「帳簿をちゃんと付ける代わりに、税制上のメリットが得られることがある制度」です。
帳簿と聞くと苦しそうですが、今は会計ソフトが助けてくれます。
レシートをスマホで撮って仕訳するだけでも進みます。
ここで大事なのは「年末にまとめない」です。
年末にまとめると、だいたい心が折れます。
毎月5分でいいです。
5分の積み重ねは強いです。
経費もよく話題になります。
経費は、仕事に必要な支出が対象になります。
ただ「なんでも経費」は危険です。
不安なら、税理士に一度相談するのが早いです。
税理士を使うかどうかは、好みと規模です。
売上が伸びて、経理が邪魔に感じ始めたら、外注する価値が出ます。
逆に、売上が小さくてシンプルなら自分でできることも多いです。
重要なのは、税理士が正解という話ではなく「自分の集中力を守る」という視点です。
第7章 フリーランスの働き方とメンタル管理
ここからが、後半の本丸です。
フリーランスは、技術よりも心が削れることがあります。
でも逆に言うと、心を守る設計ができると、会社員より穏やかに働けることもあります。
メンタルの話はフワッとしがちです。
なので、生活に落ちる形で書きます。
朝起きたときに行動が変わるレベルにします。
7-1. フリーランスが孤独を感じやすい理由
孤独の正体は「確認ができない」ことです。
会社員なら、雑談で情報が入ります。
「あの案件、今どう?」
「この会社、忙しい時期だね」
こういう会話が、安心材料になります。
フリーランスはそれが減ります。
だから、不安が脳内で増殖しやすいです。
実態は小さい問題でも、脳内で巨大化します。
さらに、比較が刺さります。
SNSで「月100万」「週3稼働」「海外ノマド」と流れてきます。
見るだけで、なぜか焦ります。
でも、相手の生活費も、背景も、スキルセットも違います。
比較対象がズレています。
比較が止まらないときは、比較の軸を変えます。
他人ではなく「過去の自分」と比較します。
先月より請求が安定した。
先月よりタスクが早く終わった。
先月より相談ができた。
これで十分です。
孤独対策は、根性ではなく環境です。
具体的には次の3つが効きます。
相談相手を最低2人作ります。
同業の友人でもいいです。
元同僚でもいいです。
エージェントでもいいです。
相談先があるだけで、問題の大きさが半分になります。
次に、コミュニティに「所属」します。
参加しなくてもいいです。
Slackに入っているだけでも違います。
居場所があると、孤独が減ります。
最後に、定期的な外部刺激を入れます。
勉強会。
イベント。
オンラインでもいいです。
現場の外に目線を置くと、世界が広がります。
7-2. 燃え尽きないための働き方設計
燃え尽きは、性格の問題ではなく設計の問題が多いです。
燃え尽きる人は、だいたい真面目で頑張り屋です。
頑張れる人ほど危ないです。
アクセルが強いからです。
燃え尽きの典型はこうです。
独立直後に不安で稼働を詰めます。
稼働が詰まると疲れます。
疲れると学習できません。
学習できないと市場価値が伸びません。
伸びないと単価が上がりません。
単価が上がらないので、さらに稼働を入れます。
そして燃えます。
対策は、稼働を入れすぎないことです。
でも「入れすぎない」が難しいのです。
だからルール化します。
例えば、週5稼働なら「平日夜は基本休む」をルールにします。
仕事が終わったらPCを閉じます。
自分を会社にしないです。
家をオフィスにしないです。
休み方も決めます。
休みは「空いたら取る」だと取れません。
先に取ります。
月に1日は完全オフ。
土日は触らない。
旅行でもいいです。
寝てもいいです。
休みはスキルです。
仕事の切り上げラインも決めます。
例えば、19時以降に詰まっても深追いしないです。
翌朝に回します。
夜の脳は悲観的なので、判断を誤りやすいです。
夜に人生を決めないです。
さらに、仕事のやり方も燃え尽きに影響します。
タスクを抱え込みすぎると、精神が重くなります。
だから、見える化します。
チケットに切る。
今日やることを3つに絞る。
終わったら消す。
これだけで疲労感が減ります。
7-3. 不安定さとどう向き合うか
フリーランスの不安は、消えないです。
消えない前提で薄めます。
薄める方法は、現実的に3つあります。
1つ目は貯金です。
これが最強です。
3か月分あるだけで、世界が変わります。
6か月分あると、かなり落ち着きます。
2つ目は案件経路を複数持つことです。
エージェントだけ。
紹介だけ。
直契約だけ。
これだと不安定になりやすいです。
入口を2つ以上持つと、精神が安定します。
3つ目は「営業の定期運用」です。
忙しいと営業を止めます。
止めると、更新が切れた瞬間に焦ります。
焦ると、悪い条件に飛びつきます。
だから、忙しくても少しだけ営業します。
例えば、月に1回だけ案件相場を見る。
2か月に1回だけエージェントと情報交換する。
これで十分です。
不安が強いときは「最悪の数字」を出します。
何か月生活できるか。
月いくら必要か。
削れる固定費はどれか。
この数字を出すだけで、脳内の不安が現実の不安に変わります。
現実の不安は、対策ができます。
脳内の不安は、際限がないです。
第8章 フリーランスでもキャリアは積み上がる
フリーランスになると「キャリアが止まる」と言われることがあります。
でもこれは半分誤解だと思っています。
止まる人もいます。
伸びる人もいます。
違いは、実績の作り方です。
8-1. フリーランス=キャリアが止まるは誤解
フリーランスは、役職が増えません。
課長になりましたみたいな話がないです。
だから「肩書きで強く見せる」ことは難しいです。
その代わり「成果で強く見せる」ことができます。
これが本質です。
成果は、技術だけではないです。
仕組みを作った。
改善した。
安定化した。
属人性を減らした。
これも成果です。
具体例を出します。
リリース手順が人依存で事故が多かったので、手順を自動化しました。
その結果、リリース工数が半分になりました。
障害が減りました。
これ、めちゃくちゃ価値です。
しかも、この成果は次の案件でも語れます。
フリーランスの強みは「成果がそのまま武器になる」ことです。
8-2. スキルが偏らないための工夫
偏りは起きます。
同じ業界、同じ技術、同じ役割の案件が続くと、偏ります。
偏ると、相場が落ちたときに逃げ道が減ります。
偏り対策は、計画です。
まず「偏りの種類」を自覚します。
技術が偏っているのか。
業界が偏っているのか。
役割が偏っているのか。
働き方が偏っているのか。
例えば、Webだけで偏っているなら、業務系の要素を取りに行くのもありです。
バックエンドだけなら、インフラ寄りを触るのもありです。
開発だけなら、要件定義や運用設計を取りに行くのもありです。
ただし、全部を一気にやると死にます。
だから、次の案件で「1つだけ」ズラします。
例えば、技術は同じで、役割だけ上流に寄せる。
こういうズラし方が安全です。
学習と仕事のバランスも重要です。
学習は、テーマがないと迷子になります。
迷子になると続かないです。
だから、学習テーマは「次の案件につながるもの」にします。
例です。
次はReactの案件を狙うなら、状態管理とテストをテーマにします。
次はAWSの案件を狙うなら、監視とコスト最適化をテーマにします。
こういう形です。
8-3. 将来の選択肢を広げる動き方
フリーランスの出口は複数あります。
会社員に戻る。
法人化する。
複業を事業化する。
フリーランスを続けて単価を上げる。
どれも正解です。
重要なのは「出口が一つだと不安が増える」ことです。
出口が複数あると、心が安定します。
安定すると、良い判断ができます。
良い判断ができると、良い案件を選べます。
これは循環です。
法人化もよく話題ですが、焦らなくていいです。
法人化は手段です。
目的ではないです。
税金や信用や採用の都合で意味が出るタイミングがあります。
タイミングが来たら検討で十分です。
複業・事業化も同じです。
いきなり大きくやろうとしないのがコツです。
小さく試して、伸びたら増やします。
フリーランスは、試せる立場でもあります。
第9章 フリーランスという選択肢を後悔しないために
この章はメンタルの最終防衛ラインです。
フリーランスを続けるために一番大事なのは「やめてもいい」と思えることです。
矛盾みたいですが、本当にそうです。
9-1. フリーランスをやめる判断も「成功」
やめるのは失敗ではないです。
状況が変わっただけです。
それを選べるのは、むしろ成熟です。
やめ時のサインもあります。
健康が崩れている。
寝ても回復しない。
不安で毎日が重い。
仕事の質が落ちている。
この状態が続くなら、働き方を変える価値があります。
ここで注意したいのは「プライドで続けない」です。
続けることが偉いわけではないです。
自分の人生を守るのが偉いです。
会社員に戻るのも、普通に強い選択です。
フリーランス経験があると、自己管理と成果の言語化が上手くなっています。
そこは評価されやすいです。
9-2. フリーランス経験が転職で評価される理由
会社員に戻るとき、職務経歴書で大事なのは「案件の羅列」ではないです。
成果の構造です。
課題。
対応。
成果。
この3点セットです。
例えばこう書けます。
課題は、リリース頻度が低く改善が遅かったです。
対応は、CI導入とテスト整備を行いました。
成果は、リリース頻度が月1回から週1回になりました。
こういう形です。
さらに、フリーランスならではの強みも書けます。
異なる現場で短期間に立ち上がる力。
ドメイン理解の速さ。
コミュニケーションの工夫。
こういう汎用スキルは、会社員でも強いです。
注意点は、守秘義務です。
会社名を出せない場合があります。
数字を出せない場合もあります。
そのときは「ぼかしても伝わる表現」を使います。
例です。
大規模EC。
BtoBの業務システム。
金融系の基幹。
こういう表現でも、十分伝わります。
まとめ.フリーランスは「準備と設計」で難易度が変わる
フリーランスの本質は、自由ではなく選択だと思っています。
選択肢が増えるのは強いです。
でも、選ぶためには準備が必要です。
大事なのは「稼ぐこと」より「続けられること」です。
続けられる人が、結果的に稼げます。
燃えた人は、継続が止まります。
止まると積み上がりが消えます。
継続は才能というより、設計です。
今日からできる小さな一歩は、これで十分です。
最低生活費を数字で出します。
支払いサイトを理解します。
契約書のチェック項目を固定します。
相談相手を2人作ります。
次の更新2か月前から情報収集します。
全部やらなくていいです。
1つだけでいいです。
あなたの未来の不安が、少し軽くなるはずです。
というわけで、焦らず、でも現実的に進めていきましょう。
SkillMove
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